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英語も基本は挨拶から

“ What’s up, man? ” これが留学した大学の学生寮で出くわした挨拶の洗礼でした。当時は何のことやらサッパリ分からず、ただアップ(up)だけが耳に残っていました。

その時の状況はこうでした。朝一でトイレで小用をたしておりますと横に黒人の学生が来て,連れションと相成りました。(アメリカの小用トイレは区切りの無い開放型であります。)気になったのでグッド・モーニングでも言おうとして隣を向いたとき彼がリズミカルに発したのが “ ヘイ、ファツア、マン ”なのです。当然のことながら何のことやらサッパリ分からず、返答するタイミングを逸して例の照れ笑いで済ませた次第です。

朝の挨拶とくれば、Good morning. かHi! かHow are you?が定番 と習った受験勉強世代としてはこれは全くの想定外で、その意味が判明するまでに数週間を要しました。朝一のトイレで男同士がアップ(上がる?立つ?・・・)なーて聞くのは生理現象のことを言ってるのかな?なれなれしい奴ちゃなー、とか想像を逞しくしていた次第です。

What’s  up? は親しい仲間や若者の間で頻繁に使われて、“やー” とか “どうしてる” とか言う意味のこれも立派な挨拶表現です。学校で習ったかの有名な挨拶の交し方、「How are you? 」 「I am fine, thank you. And how are you? 」 「I am fine too, thank you. 」 And how are you?  I am fine , thank you. And you?・・・・・おいおい一体いつ終わるんだよ!、これは完璧にこの順序で覚えましたよね。残念ながらこの通りの表現は未だかつて一度も耳にしたことがありません。ここで教訓、

☆ 余りパターン学習ばかりやっていると、それぞれの状況に一つの表現しか無いと錯覚するおそれ有り。そして言葉の表現には個々人のクセや性格が反映されて実に多彩な言い方があることをつい忘れがちで、チョット聞きなれない表現に出くわすとお手上げ状態となります。とは言え何十もの言い方を覚えるのも大変ですから先ずは頻度の高い表現2~3を完璧に使いこなせる事から始めるのがいいでしょう。それは、

★ Hi! ときたらこちらも省エネ対応で、二カットと白い歯を見せて Hi! と答えます。次に定番の How’re you doing? にはPretty good, thanks. (プリーグゥと聞こえます。”美しい”とは全く関係ありません。)と答えましょう。 そして万能のHow are you? です。これに対しては、Fine thank you. Yourself? でどうでしょう。尚、いつも Fine. Fine. だと能がないので、Not much. あるいはNot very good. とか言っててみると What happened? ときて会話が成り立つでしょう。これらの表現を間髪を入れずやり取り出来れば完璧です。頭で考えてシドロモドロにやると相手はもう目の前にいません。コツが呑み込めるまでは限定した2~3の表現を打てば響く様に言えるまで練習、練習。

P.S. 冒頭にman とありましたがこれはアメリカに奴隷制度があった時代から、白人が黒人を呼ぶときに、見下してboyと言っていたので、これに対抗して後に黒人が白人をmanと呼んだことに由来しているそうです。従ってレストラン等でウエイターを呼ぶ時にくれぐれも「ボーイさん、ボーイさん」とやらないことです。

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